eiganoTOKO

ベルベット・ゴールドマインのeiganoTOKOのネタバレレビュー・内容・結末

2.3

このレビューはネタバレを含みます

一番大事なデヴィッド・ボウイ(とされる)役のジョナサン・リース=マイヤーズが、もうほんとダメ。顔は美しいけど、ライブ、ラリってる姿、セクシーシーン、どれもぜんぶ「美しいかおでーす」
だから何だよ!
大根役者のライブシーンが長いから眠いのなんのって…
盛り上がらないライブの辛さ。

グラムロックを知るというより、ゲイやバイ差別の時代背景(本作監督のトッド・ヘインズもカミングアウト済)のなかで、デヴィッド・ボウイに魅了された青年(これ監督じゃねーの?)が、幻想を追って、自分の思った通りにならなかったから最後にdisる!
って若干自慰行為に近いストーリー。
エンドロール曲の歌詞、お母さんにわめいてる子供みたいで笑った。
「こっち向いてくんなかった!だいっきらい〜わーん‼︎(でも大好き…)」
そりゃ本人から楽曲提供断られるでしょ…
ボウイの大ファンである監督はグラムロックの自殺を描きたかったらしいが、そもそも魅力を描くシーンのパンチが弱いから、転落の衝撃が少ない。これやっぱ主役が大根の責任は大きい。

あくまでもボウイ本人ではない映画だからこそ史実に基づいてるかわからないし、話が雑にみえるんだよね。普通の人っぽい悩みが生活感出まくりで、ほんとかよ?と疑ってしまう。
イギー・ポップ役のユアン・マクレガーはライブでちんこ振り回してて頑張ったね…こんな映画なのに。

衣装やカメラワークは良いだけに、半端なストーリーが残念。
いわゆる体当たりセックスシーンが新しいと勘違いする昨今、プラスティックドールを使用した演出はちゃんと赤面できる。
それとアーサー役のクリスチャン・ベールのゲイの悩み演技はすっごいよかった。お化粧ヘタなのに勇気出して殻を破って、宇宙に飛び出してくってやっぱこの役、監督自身でしょ?
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