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ベルベット・ゴールドマインのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

4.7
10年前に失踪したミュージシャン、ブライアン・スレイド(ジョナサン・リース・マイヤーズ)の調査を依頼された若き新聞記者アーサー(クリスチャン・ベイル)は、かつて自分も熱狂したスレイドの行方を求め、関係者を訪ね歩く。
ユニセックス的メイクと奇抜な衣装で旋風を起こしながら、偽装殺人事件のためにスターの座から転落したスレイド。
その栄光と葛藤が、閃光のように輝き消えていったグラムの時代と、人々の夢や憧れとともに鮮烈に描かれる。
デヴィッド・ボウイたちグラムロックのロックシンガーやグラムロックが全盛だった時代とグラムロックシンガーの隠された苦悩と実体を、ブライアンの偽装射殺事件の謎解きを通して描く傑作音楽映画。
偏見にさらされ虚像に潰されそうになりながらもグラムロックが世間の価値観に衝撃を与え革命を起こすことによって成し遂げたことは、男女の性差を越えた表現や価値観を樹立したこと。
カリスマシンガー・ブライアンを熱演したジョナサン・リース・マイヤーズ、野性的なシンガー・カートを熱演したユアン・マクレガー、グラムロックを愛する記者アーサーを演じるクリスチャン・ベールの演技と刺激的なグラムロックが、印象的です。
特に、クリスチャン・ベールが演じた記者アーサーがゲイである自分を隠し素顔の自分で生きるべきか葛藤する苦悩が、リアルでした、
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