オープニングからなぜかノリノリのダンスミュージックにのせて、なかなか凄惨な殺人場面が描かれるカットから、ダリオ・アルジェント、老いてなお健在と言った感じがしました。
冒頭の日食と、その後に主人公ディアナに起こる事故による盲目という、ある種何かを予感させるような展開も、目が見えないことをうまく利用した犯人の伏線のはり方も、殺人犯から逃げる際にまさかのレプタイル的な恐怖を入れ込むなどなど見せ場が多く、また85分という上映時間も相まって、まったく飽きることなく最後まで鑑賞できました。
娘のアーシアもいい感じの佇まいになっており、役柄にぴったりだったと思います。
そして本作、間違いなくワンちゃん映画として楽しめる側面もあります。ワンちゃん、最高でした。
ダリオ・アルジェント監督、さすがはジャッロの名手、今後も新作を期待して待ちたいと思います。
