Thecla

ザ・バンク 堕ちた巨像のTheclaのレビュー・感想・評価

ザ・バンク 堕ちた巨像(2009年製作の映画)
2.5
とりあえず体感がすごく長い

アメリカ、フランス、ドイツ、イタリアと主人公たちが飛び回りさながら007の豪奢さだけど、銀行と軍事の癒着や汚職にまみれた上層部などさながら裏切りのサーカスの渋みだけれど、
どうにもこうにもそこまでの昇華はされず 良い素材が集まったことだけはわかる、って感じにとどまってしまってる 惜しい

平均値はとても高いのに高いところで波を失くしてしまったまま「悪くはない」って評価で終わってしまう、何度も言ってしまうけれど素材はどれも一級品なのに
クライヴ・オーウェンがものすごくクライヴ・オーウェンでこういう冗談を言わず笑いもしない過去にワケありの真面目一徹ハードボイルドみたいな役が本当にハマります

情緒に訴える作風ではないとは思ったけれど何だかサラッとしてサイズも単調だし一撃必殺みたいなキメのワンカットもなかった気がする
情報、って感じがしました ストーリーが先行するタイプの作品なので悪いとは言わないけれど
美術館での銃撃戦も勿体無い、もっと趣を載せられたはずなのになあ!と思った
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