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少年たちの時代革命のPinchのレビュー・感想・評価

少年たちの時代革命(2021年製作の映画)
2.5
歴史上無数の事件が物語る通り、権力側は市井の一般大衆など虫けら程度にしか考えていない。平時であれば、由らしむべし知らしむべからず。危機が訪れれば残虐な迫害行為を意図的に実行する。彼らの言うことを聞けば助けてやる。いい目を見させてやる。

事の本質は今も昔も全く変わらない。2024年現在、この国も十分危ない。日本の権力層とその取り巻きの理性と知性が崩壊しつつある。奇妙な政策ばかりを平然と横行させるマインドセットがその証左。これからどういうことになるか、少なくとも健全で納得のいく方向に向かうことは決してない。幾多の混乱を経て、おそらく奴らはうまくやってのけるだろう。私たちはまんまと引っかかり、悲惨な目に遭うだろう。

気休め程度の青春ドラマでは、到底この状況に太刀打ちできない。しかし、青春には独自の価値があり、敗北が前提であっても頑張るべき。スターターとしては極めて重要だ。とは言え、失望感の方が先に来る映画だった。
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