ダンクシー

ウエスト・サイド物語のダンクシーのレビュー・感想・評価

ウエスト・サイド物語(1961年製作の映画)
3.5
「外にいなきゃおれたち不良になっちまう」

さぁさぁどんな感じかと期待していたら、冒頭の縦線が入った画面に長めの曲って…どんな場面やねん!って思った。。エラーか!?って混乱した。あの演出、いるか??笑

多くの移民が暮らすニューヨークのウエストサイドでは、社会へ不満を抱える若い移民達が同胞でチームを作って敵対する様になっていた。そんな中、"シャーク団"のリーダー・ベルナルドを兄にもつマリアが、対立関係の"ジェット団"の元リーダー・トニーとダンスパーティー出会い、禁断の恋が始まるのだが…。

現代版ロミオとジュリエット。ミュージカル映画の先駆け。"Tonight"とか美しすぎたな〜!画角とか画面構成が綺麗すぎるのよ。。印象的なシーンばかりで、観ていて視覚的にとても面白いし楽しい。場面に適した音楽で、映像とマッチしているので爽快感がとてもある。踊りを真似した人も多いのではないだろうか。分かりやすいストーリーで、感情移入が出来る。ジェット団が青でシャーク団が赤の系統なのも対立構造とチームの一体感を演出できてて良き。

「なぜ戦争をやめんのだ!なぜ殺す?」

メッセージが詰まってたなぁ。行くあてのない若者たち。そのストレスをぶつける場所がケンカにしかないのだ。全員がバカなんですよ。でも、現実世界で起こる争いもどんな理由があれど皆バカだったりするよねー。背景こそ違えど。しかし、今もなお領土問題での争いは絶えない。縄張り争いの繰り返し。立場が異なる人間同士が理解し合うのなんて至難の業だし、憎しみの連鎖を断ち切る事なんて中々出来ない。だから悲劇は起き続ける。

正直俺は復讐をするなとは思わない。因果応報ってヤツで自業自得なんですが、"ウエストサイド物語"のように互いに過ちを繰り返してようやく自分たちの愚かさに気づく事の大事さは、身に染みて伝わってきたし重要だと思う。過去の反省から学び直すことが今世界に必要とされていることでは無いでしょうか?完全に分かり合えとは思わないけど、尊重し合って妥協する事が、成長と言えるんでしょうね。

まぁ、でもすっげー茶番劇だよなぁ。てか、これミュージカル調じゃなかったら激重すぎて草

若気の至りってやつですよね〜、俺も指パッチンしよ🫰
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