シギ

ファンタスティック・プラネットのシギのレビュー・感想・評価

3.1
宇宙人にペットとして扱われたり、虫のように殺される人類が「一匹残らず駆逐してやる!」と、復讐するアニメーション映画。

とにかく絵のインパクト!
宇宙人の見た目もさることながら、
出て来る植物や動物も想像力の塊。

鳥を地面に叩きつける奴と、
なんかブタみたいな奴、
キモ可愛いよね。

1973年の映画ですが、あなどることなかれ、なかなか風刺の効いた面白い内容でした。

「人間の家畜化」といえば「進撃の巨人」や「食糧人類」「約束のネバーランド」で、それらは家畜化されることの恐怖をメインに描いていますが、
ファンタスティックプラネットは、僕たちが虫や家畜にしていることを、人間に置き換えたものを淡々と見せられる嫌さがあります。

「俺らが虫や動物にしてることって、酷いことなんやなぁ、、、」という気にさせられる映画でした。

子供の頃にアリを踏んで殺したりした経験は誰にでもありますし、犬に首輪をつけて可愛がったり、動物を檻に閉じ込めて鑑賞したり、
蚊とかゴキブリは殺しまくるわけですが、
そいつらにも家族がいて、、、みたいな。

うーん、でもどうかなぁ、そういう教訓どうこうよりも、やっぱりセンス全開のアーティスティックな絵が勝つなぁ。

気持ち悪い宇宙人がカクカク動いて、
人間が虫けらみたいに扱われて嫌な気持ちになって、
ラストにスッキリする映画。

怖いもの見たさプラス、教訓もあるよという映画。
シギ

シギ