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ロシアにて大人気のマジシャンであるロマノフ三兄弟。派手な脱出ショーを得意とし、その過程で古い奇術はタネを明かす芸風。この度、米国にも名を売るチャンスな一大ショーの開催に漕ぎ着けた。
しかし、のっけから何やら問題発生。あわや大惨事なアクシデントにて現場はピリつくが…これ仕込み？いえ、誰も知りません。謎の人物に乗っ取られたショーを平然とこなしつつ恋人を救え！…みたいな。
割りとほいほい舞台上から離脱する兄弟たちは流石に違和感ですが、その分ちゃんとマジックの華やかさがあるので見た目は楽しい。清々しいまでに推理も何も無いいわゆる”シラミ・プレス”方式で進行するメインストーリーと、それは本当にいらないって感じのオチが実際奥ゆかしい。
個人的に気に入ったのは、セメントマジックの時の素人おじさんの可哀想さと、謎の友情回復「へっへっへ…」です。
