サミー

愛する人に伝える言葉のサミーのレビュー・感想・評価

愛する人に伝える言葉(2021年製作の映画)
3.0
劇場公開時に鑑賞。


「作り」
結構なドラマの出来の良さでした。
エンターテインメント性は皆無に等しいです。それを望んでいる方にはご留意が必要です。


生きたい。愛している。伝えたい。
そういった人間の性質や本質といったものをむき出しにして描いているんです。
ほんとにね、見事なぐらいにむき出しにしています。
物語は、後半位までありません。後半に出てくると少し出てきます。
物語の事は置いておくとして、むき出しのものを見れて、良かったです。映画では正直、なかなかないんですよね…


むき出しのものを描いているということで、そこにはつまりエゴ・自己顕示欲、意地の悪さ・性格の悪さや虚栄心といったものもあります。
それも含めてですので、気分として必ずしも良いというものではありません。
見ていてそこには注意が必要ではありますが、映画と言う作り物ですし、殺人といった類のものでもありませんので鑑賞出来ないとか映画失格というものではありません。
ご安心ください。


決して物語があることが悪いわけではありません。
ただ、物語に心をとらわれすぎると、表面的な刺激を求めるだけになってしまいがちになります。そうすると英語の本質を見失ってしまうですよね。
刺激が欲しいならば、ジェットコースターやお化け屋敷に一回いけば、その方が強いし価格も安いことが多い。お酒を飲んで酔っ払うことだって、刺激に関しては、映画を見るより強いです。
映画を見て感じるものは、刺激でもそれらの類のものとは基本的にちょっと違う種類のものです。


変なところや完璧ではないところもあります。
例えば、末期ガンと向かい合っているのに、最後までムキムキの肉体をしているとか。
…そこら辺の役作りは、ハリウッド映画が世界でも1番だと思います。かなわないな、と。


「感想」
私は結構好きです。
サミー

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