とりん

マッド・ハイジのとりんのレビュー・感想・評価

マッド・ハイジ(2022年製作の映画)
2.1
2024年66本目

名作児童文学「アルプスの少女ハイジ」を大胆にアレンジしたバイオレンスアクション映画。
公開当時話題になっていて劇場スルーしていた作品だが、ここまでぶっ飛んでいるとは。
いろんなところにツッコミどころあるし、ストーリーもかなりのすっ跳び具合。なので感情移入とかも特にないし、面白展開も特にない。
B級C級のバイオレンスアクションとしてはそこそこな作品だし、題材が題材なだけにパロディ部分だけでネタにはなるし、コミカルな部分も多々ある。バイオレンスアクションだからと言ってそちらの要素もそこまで強くもないから、たいしてグロくもなければ、スカッと感もあまりない。WOWOW放送(R-15)版で観たからか、残虐描写のモザイクが多かった。
ただこの作品冒頭で説明があったが、クラウドファンディングで制作されたのが驚きだ。そこから立ち上げて配給もまともにつかないインディペンデントでこのレベルはすごいと思う。大胆な設定だけでも惹かれる部分はあるし、このツッコミどころの多さはC級ならではだからさこの楽しむ部分は大いにある。
ペーターが黒人なのもおじいさんが眼帯なのもいろいろ気になったけど、やはや独裁チーズ国家のスイスが舞台という設定がおかしいし、乳糖不耐症なだけで死刑というのも斬新すぎる。母国スイスだけでなく、名産のチーズすらバカにするというかパロってるところが大胆すぎる。
とりん

とりん