Ryota

遠いところのRyotaのレビュー・感想・評価

遠いところ(2022年製作の映画)
4.1
カレンダーの裏、生理用品の箱、壊れていく家族、時間、アオイ自身。中途半端な救済の物語に仕立て上げないことに、価値があると思った。空気が薄い、朝方の波の上のビーチに、ネオンがきらめくコザの夜。でも、どんなに心踊るはずのシーンも、アオイの日常という圧倒的な磁場に、縛り付けられてしまう。いまの沖縄に暮らすひとって、どんな風に見るんだろうか、最後のシーンは、自分には希望にはとても見えなかった。
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