プー・ワンツァン監督作品！

中国映画の展開〜三十年代から第五世代まで〜①

ディズニーの『ムーラン』の元ネタということですが、戦前の日本で公開された数少ない中国映画。

親父さんに武術をら鍛えられ美しく育った花木蘭（ファ・ムーラン）父や亡き兄の代わりに男装の武者となり武勲を上げていく！

唐代の伝説で京劇の演目、当時は日本の占領下での制作でしたのムーランが闘う敵軍は日本を想定して作られているようです。

アニメを使ったり舞台スタジオでの撮影でムーランの恋や男装して声色を変える練習など楽しく観れましたね(^^)

良か映画！

• #福岡市総合図書館シネラ

国が国境沿いで戦争となる中、老齢の父親の代わりに木蘭(ムーラン)は男装して戦に向かうが・・・という話。

ディズニーの『ムーラン』と同じ唐の時代の中国の伝説を基にした作品。

子ども向けテレビドラマを観ているような感じだった。もしくは、コント番組を観ているような感じ。スタジオで撮った感がすごいしていて、人物の会話はカットバックが多い。ユルユルな感じなので、ゆったり楽しめた。

ムーランがいろんな衣装を着るのが可愛い。
終始「寝言を言うぐらいなら寝ろ。」というスタンスで笑った。
謀反がバレた時の軍師の手のぶるぶるさせ具合がツボ。

思ったよりかなり娯楽色が強い作品だった。日本占領下のシンガポールや戦時中の日本で上映された数少ない中国映画ということでこの作品の上映が当時許されたのはどういうイデオロギー的、文化的背景があったのかなと考えながら観たんだけど、主演役の女優の美しさ、男装の麗人である木蘭という主題への嗜好と「愛国的」すぎないその言動など本作を軽やかな娯楽作品として消費するために働いている欲望自体がその背景を表していると思った。