"愛とは何か"
昨年公開『街の上で』からファンになってしまった、今泉力哉監督の最新作。
主演には元SMAPの大スター・稲垣吾郎さんを迎え、これまた自分が『街の上で』からファンになった若葉竜也さんも今泉監督作品に続投。
✏️今泉ワールド
やっぱりこの、今泉監督作品に漂う「日本のどこかの街で、本当に起こった日常をそっくりそのまま持ち出してきた」ような空気感というか演出はさすが。
この日は朝イチ上映回で本作を鑑賞。
これだけセリフや独特の間があり、かつ作品時間も約2時間半と長めにも関わらず、睡魔との戦いがほぼなかったくらい作品世界に没入できた。
自分が勝手に今泉節と呼んでいる、登場人物たちによる「えっ？」という聞き返しのテクニック。
今回も十二分に楽しませていただいた。
稲垣さん演じる主人公・市川茂巳。
小説の編集者を務める妻が、担当の作家と逢瀬を重ねていることを知りつつも「怒りが湧いてこない」というほど、まるで「凪」のような人物。
そんな凪の心を持つ茂巳が、気の置けない友人やその家族、また新生売れっ子女子高生作家との触れ合いを通し「愛ってなんだろう…」と見つめ直していくような物語。
あいにく自分はそのような男女の機微に疎く、「愛」とか「憎しみ」とか物語のそういった要素にはあまり共感を抱けず…
その辺の感想は、他の方のレビューに委ねるとしよう。
☑️まとめ
男女間の感情の揺れ動き。
つまり自分が察知するのが苦手な感情をテーマにした映画だったため星の数的にはあまり高いものとはならなかったが、「今泉ワールド」を堪能するには十分満足な時間だった。
🎬2022年鑑賞数:109(49)
※カッコ内は劇場鑑賞数
