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ザ・ミソジニーのnyakoのレビュー・感想・評価

ザ・ミソジニー(2022年製作の映画)
3.5
高橋洋監督作品。
物語は劇作家のナオミ先生が女優のミズキさんに新しい作品の依頼をするところから始まる。
その作品は失踪した母親とその後殺害されてしまった女の実話をモチーフにしたもの。
二人はモニター越しで会話をしており、どうやら離れたところにいるみたい。
でも少し前、ナオミ先生は玄関先のベンチでミズキさんとお話ししていた。そしてふっと振り返ると誰もいない…。
森の奥に映る人影だったり…切り取られた映像にざわざわさせられる。そんな胸騒ぎがこの映画にはある。

劇を創作してく過程で役に入り込んでゆく二人は、ナオミとミズキだったり、事件の母親(それは憑依されたナオミであり、ミズキでもあり)と娘(ミズキ)を演じるものだったりと、境界が曖昧になっていく。

洋館と鬱蒼とした森へ…オープニングロールの雰囲気はちょい昔の和洋折衷の怪奇ホラーを思わせて、ラストショットの霊にいつまでも手を振り続けるシーンなんかもとても良かった。
途中で魔法陣書き出すとこ…戦隊ものっぽい音楽が流れてきてめちゃくちゃ胡散臭い(褒めてます)
同時に観てるこちら側置いてけぼりくらうとこも多々あるんだけど、霊的なものの表現が好みだった。
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