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パリのレストランのnyakoのレビュー・感想・評価

パリのレストラン(1995年製作の映画)
4.0
レストラン閉店最後の日。
店内はシェフの家族や馴染み客、一般客で賑わっていた。

次第にみんなの関係性やなぜ閉店するのかも見えてくる…。みんなも複雑な人生をそれぞれ抱えてる、でもこの一晩を慈しもうという気持ちは一緒。
美味しい料理を作ってくれたシェフ、そしてこの店に親愛を込めて。
出てくる料理は美味そうだし、頬張る人たちも幸せそう、それだけでもう最高。

そして、パリのレストラン、マルグリ亭の明かりは消え、眠りに落ちる。
レストランでのエピソードもすごくステキだけど、店を出た客たちが雪を投げ合うこのラストも含めて味わい深く大好き。

オードランは大好きな女優さん、でもこんな滋味深い女優さんだったなんて初めて知った。
夫の火遊び相手だった若い女が店にやって来て、夫の知らぬ間に退散させる場面もかっこよかった〜(回想シーンにて)。
シェフを愛し、この店を愛し、支えてきた妻を魅力たっぷり演じている。
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