Kei

ザ・メニューのKeiのレビュー・感想・評価

ザ・メニュー(2022年製作の映画)
4.2

とんでもねー怪作だよこれは。

今年残った映画を上げろと言われた、
TGM、RRR、そしてこれだろう。

何でこれが配給サーチライトなんだろう、間違いなくテイスト的にはA24の方が合ってるだろうに(笑)

サーチライトなので、
最高だけどなんか???って人は、
パンフレットは必須です。

もうほんとこれは最高としか言えない。
全編ブラックコメディーであり、風刺映画です。一度でも少し背伸びして高級レストランでディナーをした人ならよくわかる。
いるいるこういう客。
ほんとリアルすぎて、
ニヤニヤしてしまう。

何と言っても監督はゲームオブスローンズなども手がけた大御所。制作はアダムマッケイ。

きっかけは、若干の閉所恐怖症があった脚本家が、ボートで個人所有の島のレストランに行った時に、ボートが島を離れた際に、何かあったら大変だなと思ったのがきっかけで閃いたらしく(天才かよ)

少なくとも万人受けできる作品ではないが、映画見まくってる人、ミッドサマーをコメディと思える人には刺さると思う。

少なくともアニャファンはマスト。
レイフファインズ扮する、
スローヴィクをよく見ると、
神父ように襟はたったており、
海辺のレストランも教会にも見える。
yes シェフと何でもいうことを聞く彼らを観ていると、キリストと信者、宗教感も感じられる。だとすれば今作は『最後の晩餐』と言えるかもしれない。
しかし、そこに皮肉たっぷりの隠し味、ブラックジョーク、いや隠してすらない調味料が入ることで、このコースはさらにクォリティをあげるだろう。

とにかくスープには爆笑しまくったw

さぁ、映画館で最高のフルコースを召し上がれ。
Kei

Kei