めちゃめちゃ怖い。
だが、新鮮である。
まず、この作品はそこらのシネコンでは多分楽しめない。静寂と恐怖、そして常に恐怖として音が裏で鳴っているが、それをしっかり表現できる映画館そして観客のマナーがよく、一歳他の音が鳴らない状態でないといけません。クチャラー、ビニールガサガサ妖怪、スマホチェッカーが現れたら終わりです。隣席ガチャ次第なので、お気をつけて。
音響にこだわった映画館で観てください。
残酷描写は一切ないですが、
堀の外で何がおなわれているのかが、わかる音はします。ずっと見えない恐怖が続きます。そんな中で壁の外ではめちゃめちゃ幸せな生活を見させられるという狂った映画です。
この温度差に耐えられるか。
そしてこの作品は今を生きているわれわれに問うのは、世界のどこかでは今でも戦争や殺戮が行われていて、その事を我々がどれくらい関心をもっていて、どう考えているのか。言葉にはできないかもしれない。
映画で出てくるこの壁の内側の家族も、壁を隔てて、中では考えることすら恐ろしいことが起きている中で、子供を教育し、美味しいご飯を食べて私たちと同じ暮らしをしている。私たちも皆、あの家族と同じなのかもしれません。