孤島にある高級レストランを訪れた数名の客を迎えるのは有名シェフとスタッフたち。
そして逃げ場のない島で提供される料理はどんどん過激さを増して行く。
物語が進むにつれて客の背景が徐々に明らかになり、造る側と消費する側、そして支配階級への皮肉が込められた映画だと分かります。
シェフもスタッフも程よく狂っていてなかなか良かったです。
レイフ・ファインズって怪優ですよね。
もうね、怖いのよ。
シェフが一品ごとに手を叩くのですが、ちょうどこの時期の朝夕に電線にびっしり止まっているカラスを追い払うために私の父がよくやってるのに似ていてフフっとなりました。
くしゃくしゃの10ドル札に込められた「おいしい」「ごちそうさま」が彼の中にまだ生きてたのは嬉しいです。
高級料理だとか創作料理だとかよく分かりませんが、容易に想像できる味こそ飯テロであり、私たちの胃を刺激するのだと思いました。