このレビューはネタバレを含みます
どんな話なんだろうと中々読めなかった映画。
一流シェフの料理は独創的で、中々食べることができない、富裕層などに人気を誇っている。実際に来ているお客様は常連も多い。
美味しい。と人は言う。
ただシェフはずっと違和感を持っていた。(のだと思う)
本当に味わっているのか?
本当に美味しいと思っているのか?
何がどう美味しかったのか?
常連といっても前回出した料理も覚えてない。食材の話をしたところで何も理解していない。
こだわりが強く、提供したい想いも強いからこその違和感なんだろう。おそらく虚無感がどんどん増えたのだと思う。
そんな彼の前にこれまでの客層とは全く違う女性が現れる。彼女が頼んだのは、チーズバーガーとポテト。最高級だが馴染みのある美味しいものを。
彼女が美味しいと言った時、彼は心底嬉しそうだった。
ラストは悲しい結末だったが、最後の最後で彼の料理人としての気持ちが救われたのではないかと感じる。間にあった狂気ともとれることは全て割愛したが笑、わたしの感想です。