このレビューはネタバレを含みます
漫画の空気感を完璧に再現するのはやっぱり難しくて全体的にテンポが悪いんだけど、というかその微妙なテンポの悪さこそが山下敦弘なんだけど、テンポの良さを選ばずに「思春期の聡実くん」を丁寧に描いていること、そしてそっちを重視してるんだとこちら側に分からせることができてるのが凄い
例えば山場のカラオケ大会の「曲目は」「紅ダーーーーー!!!」の場面とかだったら曲中は写さずすぐヤクザたち大号泣&拍手に流したほうがテンポも良くてノリやすい気もするんだけど、そこを聡実くんの歌声でちゃんと感動させてるのが良かった 本当に令和のTOSHIだった 二次元が肉体を持った三次元になる良さここに極まれり……!!となった
個室で隣同士に座る時の綾野剛の距離感とかいちいち色気が凄くて仕上がってた 坂井真紀も思いがけず良かった