おちもとあやこ

カラオケ行こ!のおちもとあやこのネタバレレビュー・内容・結末

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

原作既読。
なかなか劇場に足を運ぶ機会がなく、ラスト上映にて駆け込み鑑賞しました。行けてよかった!


まず、タイトル入るまでの時間で「あ、これは面白いやつ」と感じた。なんでかなー。
本編に入ってからも展開わかってるのにワクワクにやにやしちゃった。

狂児は見た目こそ原作と違うけど、雰囲気はこの感じー!!ってやつ。胡散臭さと優しさが共存する雰囲気がバッチリ狂児だった。あと綾野剛はあれ。スタイルが良い。黒スーツで際立つ美しさ。眼福。

聡実くんは目の演技がとても素敵。泳ぐ泳ぐ。お顔が可愛すぎて本当に聡実くん??って思ってたけど、キョドリっぷりと切り捨てっぷりはちゃんと聡実くんでした。


原作よりも聡実くんはじめ中学生たちが子どもらしかったなーと。聡実くんは原作の聡実くんよりややウェットな印象。けどそれもまた良し。マンガだと笑い一色のシーンが実写だとそうもいかなかったりするし。
特にヤクザたち。カラオケで大勢を相手にするシーン、原作だと笑える好きなシーンの一つなんだけど、実写だと怖さが強くて聡実くんが可哀想で…。ちゃんとタメになるアドバイス言えて凄いね偉かったね!と、ついつい見守るおばさん視点になったのも仕方ないと思います。


ちなみに、映画オリジナルの要素もちらほらありました。映画を観てる時には気にならなかった部分にも原作を読み返すと細々と違ってて。でも、コレじゃない感はそんなになかったように思います。

そんなオリジナル要素で目立ってたのはオリキャラの映画を見る部の栗山くん。ただ、彼のおかげで、ストーリーや心情をこれでもかってくらい丁寧に聞けた。人によっては冗長と思うのでは…ってくらいの解説要素だったけど、まぁわかりやすくていいと思う。

個人的にちょい微妙だなーと思ったのはエンドロール後のラストシーン。なしてまたLINE繋がった?!感が。原作狂児の、大人としての節度ある振る舞いがなくなるのはちょっと…。(節度あっての連絡断ちだったのか明言されてなかったと思うけども)


ちなみに、改変じゃないけど好きなシーンは、狂児の出生直後の回想シーン。ヒコロヒーの「いそう感」がもう、すごい。作品世界にしっくり。安心感ある。背後で洗濯機の音が聞こえるのも生活感出ててとてもよかった。

あと、鑑賞前はエンディングの紅は何でリトグリ?って思ってたけど、映画鑑賞後に聞くとどうでしょう。合唱要素と紅の掛け合わせか!!カラオケ行こ!を象徴する良いお歌ですね!!いいじゃん!!!って手のひらクルーしました。エンドロールも最後まで観ましょう。


総括すると、好きだと言える映画でした。
また観たい!