ヤクザ社会をコミカルに描いているところはもちろん気になるんだけど、任侠映画みたいに美化するよりはまだマシかなと思ったりした。
シュール系のコメディとしては中々の完成度で、成田狂児達が岡くんに絡んでいる時の緊張と緩和が入り混じった不思議空間と、岡くん自身の悩みによって他の合唱部員との関係に不和が生じてしまう結構センシティブなドラマの対比が謎の感動を生んでいる。
でも、これを友情と呼ぶのなら世の中の全ての関係は友情ということに……。
ある中学生の部活と卒業の物語としてはしみじみさせられるところもあり、これでヤクザが出てこずにカラオケにも行かなかったら普通に良い映画になってたはず……。
次回作は『上映しよ!』でお願いします。