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感染列島のnnnのネタバレレビュー・内容・結末

感染列島(2008年製作の映画)
2.9

このレビューはネタバレを含みます

パンデミックを邦画で描くという挑戦的な作品。キャスト陣は素晴らしいと思うのだが、事前にレビューを見ると低評価が多かったので、あえて見てみた。見て理由は良く分かった。話が矛盾だらけ・描写がバラバラなのだ。冒頭の佐藤浩市のおかげでいかに感染力が高いウイルスなのかはわかる。ここまでは期待できる。そこから様々な登場人物が出てきたり、WHOや政府が絡んでくるのだが、日本列島全体がパンデミックである雰囲気は伝わらない。主人公はマスクもせず町中を余裕で歩いているし、映る病院は主人公の病院だけ。日本中では何が起きているのか。字幕で感染者数だけが流れるのだが、けたたましい数の増加と描写が比例していない。

良い部分はあるのだが、バラバラなのだ。1つのシーンが良いと思うといきなり別に切り替わり。唐突に海外に検査をしにいく。いきなり蝙蝠がウイルス元だとわかる。いきなりカンニング竹山が大活躍する。第一感染者の父は血だらけで現地に戻ったのだろうけど、それを誰も何も思わないのか(むしろ父は日本に感染が広がったと思ってすぐに連絡を取ろうと何故しないのか)。疑問が次々沸いてくるため現実感が薄い。せっかくのチャレンジ策もキャストの熱演も無駄になってしまう。結局は熱演が空回りしてしまい、長すぎる映画であることも加わり、見る気が完全に失せてしまった。もう少し脚本の練り直しをお願いしたい。
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