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8 Mileのmomonomamaのレビュー・感想・評価

8 Mile(2002年製作の映画)
3.5
2002年 アメリカ
監督 カーティス・ハンソン
エミネム、ブリタニー・マーフィ、キム・ベイシンガー

エミネムの半自伝的映画ってことで観たんだけど、成功したきっかけとかが描かれてるわけではなく、デトロイトにある「8マイル・ロード」のあっちへ行きたいともがく若者のお話。
8マイル・ロードは富裕層と貧困層、白人と黒人を分けるライン。
中にはジミー(エミネム)達のような貧困白人もいる。彼らはプア・ホワイト、ホワイト・トラッシュ、ヒルビリーなどと言われていて、ジミーも最後のラップで自分を卑下する中で言っていた。

ひと昔かふた昔前はアメリカンドリームとかって言ってたけど、今はないのかな?
いや、エミネムもこの映画で描かれているラップバトルの後、アメリカンドリームを掴んだってことよね。
8マイル・ロードの向こう側に行けたのよね。
こうやって夢を掴んで向こう側に行ける子もいれば、一生ロードのこちら側で悶々といや、悶々とすらせずに生きてる子もいる。

幼少期の子供に実施するマシュマロテスト。
今、マシュマロを食べるのを我慢して頑張れば後々たくさんのマシュマロが食べれる(ご褒美だけど)。こんな具合に今、ここで(親たちのように)堕落せずに頑張って勉強なりなんなりすれば成功するって思って頑張ってる人はどのくらいいるのだろうか?
本作のジミー近辺でも(優勝して小金を手に入れたんなら)車と女に金を使うべきだろうって普通に平気に言ってるもんね。
ジミーは彼らの誘いにのらずに「自分の道を行くんだ」って言って、この後、たぶん頑張って成功したんだろうな。

ジミー(エミネム)と友人の違いがそこにあって、それが本当の8マイル・ロードだと思う。

アメリカだけのお話かと思えば最近は日本でも都市と田舎の格差は大きくて田舎で生まれ育った人はなかなか都会には出れないようになってきているという。
それはダメですよね、どんな子にも機会は与えて欲しい、それを活かすも放置するも本人次第だけどね。
頑張れ若者!!!
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