コマミー

キラーカブトガニのコマミーのレビュー・感想・評価

キラーカブトガニ(2021年製作の映画)
3.3
【機械いじり少年vs凶暴カブトガニ】



"エクストリーム"の配給作品だと私は「真・事故物件」しか劇場で観た事が無いのだが、せっかくなので今年はそんなエクストリームが配給した海外作品も観てみることにした。

「サメの時代は終わった」っつーキャッチフレーズと共にデッカく構えている天然記念物であるレア生物"カブトガニ"が映るポスターを観て、普段あまり"生物パニック物"に興奮しない私が珍しく興味を示した。私のTwitterのフォロワーさんの中にも本作をオススメされる方も多いので意を決して観てみたのだ。

観てみた鑑賞は観れなくはなかった。普段こう言った作品はビデオスルーか「未体験ゾーンの映画たち」などの映画館の特集上映くらいにしかかからないのだが、これを劇場公開すると言う冒険に出たエクストリームは凄いなと感じた。しかもエクストリームの配給作品の多くが、イオンシネマのようなシネコンでもかかる。本当に凄い。
さて、本作は結構演出としては"1990年代の後半や2000年代前半にかけて量産されたティーンムービー"に近いものを感じた。途中、登場人物たちが何かしらの部品や精密機械を紹介するシーンが、「プライムショッピング」のようで中々笑った。
そして、終盤は"とんでもない事"になってたwただの生物パニックものを連想していた私にとっては、ある意味とんでもない番狂せであった。そのとんでもない事のヒントとして言うと、本作の監督は"日本の特撮モノ"のファンであり、そこにカブトガニを融合させて作ったのだと言う。どうりで……。

アサイラムの作品が劇場でかかっていた時の頃を思い出した。あの時は学生だし今より貧乏だったので行けなかったが、今分かった…これは楽しい。今はそれを時々、「未体験ゾーンの映画たち」や「カリコレ」などで経験できてるし、エクストリームの作品に関しては全国のシネコンでも経験できる。今回の「キラーカブトガニ」は、そんな興奮を感じる事が出来たし、映画好きにとっては最高の経験であった。

でも、みんなに薦めるかと言ったら話は別かも……。


あと、機械いじり大好きな少年の役の子が、デイン・デハーンとチャーリー・プラマーを合わせたような顔でした。
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