手に汗握りっぱなしの100分間。鑑賞中ずっとハラハラさせられて、終わった頃には手汗がびしょびしょ。最高に楽しめたパニック映画!
テンポ感が良くてサクサク進む為、物語の殆どが鉄塔の上。600mもあるのに鉄塔が細過ぎるだろ!という嫌な予感の中、風が叩きつける音と老朽化した鉄塔のガタガタした音が容赦なく襲う。広大な景色にほっそくてたっかい鉄塔が映えるのだけれど、いざ風を感じたら怖過ぎるわ。鉄塔の高さを見せつけてくるカメラワークが巧くて余計に怖い。主人公達が何かする度に「やめて〜!」と叫びたくなった。
鉄塔の上には2人しか居ないのだが、三角関係や親友、父と娘の関係など、意外とストーリー性がしっかりあるのもポイント。だからこそ終盤のどんでん返しが面白いし、ラストのあの行動はグロさも相まって重いし胸にずっしりと来るものがある。