劇場版『名探偵コナン』シリーズ第8弾！
着実に盛り上げて行く構成が上手いし、作画が今風で綺麗だし、コメディもより一段と面白く仕上がっている。
今作の犯人はなんだか責めづらいというか、切ないのよね……。その事件のせいで引き起こされる事態が面白い位に最悪だけど、その分怪盗キッドの格好良さが際立つ。前半の事件パートも中々面白いし、なにより後半のアクションパートへの移行が凄く滑らか。
怪盗キッドのハンググライダーを追いかけて行く方法が斬新で面白い。
1人でも欠けたら成功し得なかったであろうラストの大団円が最高だし、後半のアクションパートが妙にリアルに感じられてずっとドキドキハラハラでした。
パトカーの多さが伏線になってるのが面白い上にお洒落で好き。
”数百人”の命運を握っているというのが、数が多すぎないからこそ、その心労のリアリティが凄くて深く感情移入できた。蘭の新一への今までの怒り爆発からの「好き」って言葉が良い意味で凄く重たくて、その切なさ交じりの叫びに胸キュン。その良さがさらに引き出されるポストクレジットも素晴らしい。
