このレビューはネタバレを含みます
安定マッコールさんによる勧善懲悪物語で、やっていることは毎度あまり変わらないにも関わらずワンパターン感もなく楽しんで観ることができた
シリーズ3作目ともなるとマッコールさんに対しては安心感しかなく、今回舞台となったイタリアの街も人も綺麗で素敵だった
今作はいつも通りマッコールさんの無双から始まったが、少し違ったのは倒した悪党のおそらくは肉親の少年から撃たれたこと
これがマッコールさんの心に大きな変化を与え、暗殺業を続けるか否かの分水嶺となったのだろうことは外した腕時計をわざわざ引き出しにしまうシーンでもその心情が読み取れた
今回の舞台となった街の人々は完全に外様で怪しさ満点のマッコールさんを無条件に受けいれ、マッコールさんもまた人々の優しさに穏やかにそしてその街が好きになっていった
街での人々のやりとりや営みは温かくこちらも観ていて穏やかな気持ちになれた
悪党を懲らしめる際のあまりにも鮮やかなアクションに関しては健在で、以前よりもより過激に容赦無くなっていた
前から悪党相手には容赦がないことでお馴染みだったマッコールさんだが、今回より非情に感じたのは前作で友人を亡くしていたことも関係があるように感じた
憲兵の人やその家族が見せしめにされようとしているところを公衆の面前で自分の危険は度外視して出てくる姿はカッコよかったし、彼の危機を助ける街の人々も印象的だった
今後マッコールさんが人助けもとい暗殺業を続けることになるかはわからないが、彼の正体を知りながらも彼という人間を受け入れてくれる場所ができて良かった
