まえぴー

ジョン・ウィック:コンセクエンスのまえぴーのネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

3時間弱という上映時間のうち体感9割がアクション、もとい殺し合いだった。
そんな本来あり得ないような構成でも退屈せずに観ることができたのはひとえに魅せ方の豊富さだったのだろうと思う

シリーズにおける1番の魅力でもある様々なアクションは銃や刀などの扱う道具や後述するキャラクターごとに特徴的な動き、さらには影や光の使い方や挑戦的でバリエーションにも富んだカメラワークも合わさり、まさにアクション映画とも言えるクオリティに仕上がっていた
映画の進行につれだんだんとジョンも相手も余裕のない必死なアクションが続きヒートアップしていく様も良かったし、後半にあったケインとの階段でのアクションは今シリーズ今までで最も観ていて楽しい共闘だった

個人的に好きなポイントも多く、まずジョン・ウィックが殺し合いをする時、基本的に確殺を入れているところや、やたらと落ちたり200段超の階段を下まで転げても割と動けてしまう丈夫さはおいおいと思いながら楽しんでいた

今回外してはいけないのがやはりドニーイェンだろう
盲目なのにとんでもなく強いという座頭市を思わせる設定に、登場するキャラクターの中でもダントツでキレのある動きでとにかく格好良かった
ちょっと詠春拳っぽい動きがあったのも嬉しかったし前述の共闘も良かった

またドニーイェンと同様にジョン・ウィックの旧友として登場したキャラクターを務めた真田広之も流石の貫禄で堂の入った演技は言わずもがなだったが、特に刀を使った殺陣がドニーイェンに負けず劣らずの素晴らしさだった

真田広之で思い出したが日本生まれとして触れざるを得ないのが大阪コンチネンタル。
お気に入りでよく行っている国立新美術館外観に採用されており個人的にちょっとテンション上がった他はザ・クールジャパンといったような内装や照明にキャラクターまであるあるを突き詰めたそのスタイルはもはや賞賛物で関連シーンはしばらくニヤけながら観ていた

ラストでジョン・ウィックが亡くなったため今シリーズは完結になるんじゃないかなと思うが、ここまで1ジャンルに特化しながら長く楽しめたのは本当に凄いし今後もこのような作品を観ていきたいと思った。
まえぴー

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