フッカー

GOのフッカーのレビュー・感想・評価

GO(2001年製作の映画)
4.2
"これは俺の恋愛に関する物語だ"
地下鉄。線路上に立ち、迫りくる電車とタイマンする。溢れでるエネルギー。爆走!!!この序盤の力強さと温度差を感じるように語られるは、上記の台詞。

在日朝鮮人として日本で生きる杉原。
嵐のような男は、周りから差別されこう呼ばれる「在日!!!」と。彼のような尖った男がそれで黙っているわけはない。
ドロップキック!!!溢れでる彼の野生の鋭い視線に引き寄せられる。在日ということばに込められる侮蔑的な意味合い。

これは杉原の差別からの反発の物語であると共に、彼のアイデンティティを形作る話でもあった。
日本で生まれたが、教育は朝鮮学校、国籍は韓国。国という単位では規定されない。
だからそんな彼にとって名前というのは自分にまとわりつく記号なだけであって、名前で自分が決まるわけではない。

「名に依らず俺は俺だ!!!」そういう彼の生き方は人を引き寄せる強い魅力がある。生を無我夢中で走る魅力。

そして良かったのは本当に杉原の恋の物語であったということ。柴咲コウの文学にも映画にも中々詳しい知的なところと、無邪気なところは良かったし、二人のやり取りとして微笑ましかった。
終わり方とても素敵∈(*´◇`*)∋
好き!!!∈(*´◇`*)∋

窪塚洋介かっけえ!!!