KazuyaNaganuma

ファルコン・レイクのKazuyaNaganumaのレビュー・感想・評価

ファルコン・レイク(2022年製作の映画)
3.0
原作の陽光さす海辺から舞台が移され、陰鬱で閉鎖的な湖へ。

童貞の妄想を描くだけに終わらず、そこに詩情を表現したバスティアン・ヴィヴェス。

本作は、原作にわずかにあった死のモチーフと恋人味を全面に押し出した。
※「ひとりの姉」を意味する原題で示される姉感は、感じない。

私が見たかった童貞ポエジーは失われたが、映像のノスタルジーが生まれた。

もちろん表現したいものとはマッチしていたが、私の観たいバスティアンはいない。
KazuyaNaganuma

KazuyaNaganuma