2024 46
野いちごに 呼び起こされる 我が人生
医学会での長年の功績から名誉博士号を授与される事となったイーサク教授は、義理の娘と共に会場へ向かう。途中若き頃の思い出の地に立ち寄ると走馬灯のような体験をする。
まず、悪夢の描写が抜群に良かった。
地位と名誉はあるが、身近な人間にはエゴイストで冷酷だと言われる。だが人生も終盤を迎え身近な人間としっかり向き合う事によりわだかまりは無くなりさんざん魘された悪夢は終わる。人との関わりというのはやはり大切なのだ。
途中出会った若者三人衆と仲の悪い夫婦が自らの人生とリンクし、重要な役割を果たす。特に一人二役のサーラの使い方はお見事だった。自らの人生を振り返る走馬灯ロードムービーだ。