リリー

バーバリアンのリリーのレビュー・感想・評価

バーバリアン(2022年製作の映画)
3.5
主人公が、Airbnbでのダブルブッキングにより仕方なく同じ家に泊まることになった相手であるイケメン男性のキースは怪しいサイコパスなのか、親切なのか、彼とロマンスが生まれるのか、前半はそのようなドキドキから始まります。ところが話が予想していなかった方向へ向かい、しかも画面が切り替わり、関連性がなさそうな人物が唐突に登場し、観客を混乱させます。そして恐怖と嫌悪感のるつぼに落とされます。
この家への恐怖を倍増させるのは、デトロイトの衰退です。かつて自動車産業が盛んでアメリカの誇りでもあっただろう都市が荒廃し、見捨てられ、見る影もないほどのゴーストタウンになった様子はゴーストを見るよりゾッとします。
単純なホラーではなく、社会問題も提起している映画のような気がします。
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