社会のダストダス

VESPER/ヴェスパーの社会のダストダスのレビュー・感想・評価

VESPER/ヴェスパー(2022年製作の映画)
3.1
新鮮なミミズスープ🪱のエクストリームなヴィジュアルが夢に出てきそう。せめて挽肉にこねてハンバーグにしたりとか… いや、想像したら吐き気が、おろろろろろrr🤮

このあいだのアクアマンは陸のエビ🪳をバーガーに挟んで食ってたし、少し前の『唄う六人の女』も芋は入って無いけど芋虫🐛が入ってる味噌汁が出てきて、去年はゲロ映画の年だと思ったけど、今年は虫料理映画の年になるのかな。ゲーム『Fallout』を原作にしたAmazonのドラマにもきっと出てくるだろうから、今年は昆虫食のプロパガンダ作品が激増するかもしれない。

生態系が壊れてしまった地球で、ほとんどの貧しい人達は危険な外界でわずかな資源を奪い合い、一握りの富裕層は城塞都市シタデルに暮らしている。外の世界で寝たきりの父親と暮らす少女ヴェスパーは、墜落した飛空艇に乗っていた女性カメリアを発見し、同乗していたはずのシタデルの権力者の父親捜しを協力する。

お父さんは寝たきりで基本身動きが取れないが、顔(´・_・`)の落書きがされたドローンを通じてヴェスパーに助言をしたり小言を言ってくる。お父さんのお話は実際のところそれほど役には立ってないうえ、ヴェスパーもあまり言うことを聞かないが登場人物の少ない映画なので寂しい思いはせずに済んでる。

退廃した雰囲気は『風の谷のナウシカ』や前述の『Fallout』っぽい世界観、アニメやゲームの影響を多く受けているように感じられる。虫とか植物のウニュウニュ、ヌメヌメ、グチョグチョの質感が絶妙にキショイ。

映画の雰囲気としては結構好きなのだけど、ストーリーは展開は遅いしその割にやや長いというのが正直なところ。予算の規模は分からないけど、VFXは全体的に自然でよくできてる。

どちらかと言えばクリーチャーよりも人間が怖い系の映画なので、外の世界の危険さが分かるような描写があるとよかったかも。『ラブ&モンスターズ』みたいに超でかいムカデとか出てきやがったら、発狂😱して帰ってたかもしれないが。