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女経(じょきょう)のSaaaaaのレビュー・感想・評価

女経(じょきょう)(1960年製作の映画)
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嘘との向き合い方。

過去に、大事にしていた人からの裏切り行為があったり、心身に何か大きな傷を負ったりしたことが要因で物事を真面目に捉えて向き合うことが馬鹿らしく思え、今になってはほとんどが嘘だと思った方が気が楽であるため嘘をつくようになったのだろう。時間が経つにつれて整理はできてくるのだろうが、完全に片付くような話ではなく、現在と乖離して考えることのできるものではなく。精神を安定させるために身を守るために仕方なくつく嘘もある。

自分が大きな嘘をつく身であれば、他人の本気も嘘に思え、自分の本当が他人から嘘だと捉えられる。なかなか本気同士が一致するのが難しいこの世界。

美貌を持ったがめつい女に振り回される奴ら。

金を求めるのと美しい顔や肉体との交わりを求めるのとは、同じくらいの空虚であるが、金は手元に残ることができるし、他のものに変わることもできるからセックスよりは価値があるのではないか?美しい女と寝たところでそのことは過去になることしかできない。経験を自慢することしかできない。(最後まで漕ぎ着けたことが貴重であるのならばまぁ価値はあるのだろうが。)妻になるなんてことはごくわずかでしかないし。
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