サブカルの雑誌編集部に携わることを夢見た詩織は、出版社に就職するが、配属先は成人男性誌いわゆるエロ本の編集部で仕事をすることになる。斜陽する業界と酷な労働環境で、エロとは何かを求めるブラックコメディー。
劇中の95%を実際にあったリサーチをもとに描いている。どう見ても、作っているのはラストのあのファンタジーっぽい辺りかと思うけど。
東京五輪の決定とともに、未成年や外国人観光客への配慮ということで、コンビニへの成人男性誌を2018年1月にミニストップ、ついでにセブンイレブン、ファミマ、ローソンが2019年8月末にと大手4社が取扱いを辞めた。
もともと、売れ行きはあまり良くない状態に追い打ちをかけることになる。
斜陽する業界にハードな労働環境。終電を逃すのは当たり前、初任給が月20万円いかないのもキツい。
詩織は契約で18万5,000円スタートだったし、最初の期間、1日ずっとシュレッダーをかけるところから、数ヶ月経って、いきなりページ任せられるのは酷だな。
初めこそ違和感を感じる詩織は職場の上司からこの仕事ができれば、どんな仕事もできるよと言われ、吹っ切れてエロ本の編集にのめり込んだけど、結果、潰しが効かないから転職が上手くいかないというのも捉え方次第かもしれないけど、結構深刻だよね。