羊の群れは丘を登る

マリアムと犬どもの羊の群れは丘を登るのレビュー・感想・評価

マリアムと犬ども(2017年製作の映画)
4.0
『皮膚を売った男』のカウテール・ベン・ハニア監督の作品。

また、舞台は2011年アラブの春で混乱しているチュニジア🇹🇳で、
2012年9月3日に起きた警官2人にレイプ被害に遭った女性の訴訟事件を基にしているクライム・スリラー映画。
女性の経験した一夜を9章に分けて、ワンカットで撮影している。

警官や医療スタッフ等の周囲のセカンドレイプが凄まじいのはもちろんだけど、不正を正そうとする恋人ユースフも傷つけている気が。

マリアムが警官に撮影された暴行動画が流出したらどうする?とユースフに尋ねた場面で、ユースフが直接的な回答を避けて、腐敗の追求に焦点が当たっているのを見てそう感じた。

イスラームでは犬🐕は不浄なモノと思われているらしいけど、「犬ども」ってそれに掛けているのかな?