RYUYA

グッドバイ、バッドマガジンズのRYUYAのレビュー・感想・評価

3.5
エロ本業界の衰退を描いた映画で、言い過ぎかもだが逆・舟を編む、つまり舟を解く作品だと思いました。こないだ『チャンスの時間』で「落ちているエロ本を大捜索」という企画で探し出すのにとんでもない日数を要していたのを見ても思ったけど、紙媒体しか持ちえない我々の記憶や哀愁とのリンクって、マジで愛おしいんすよね。この映画にはその愛おしさと切なさが詰まっていて、鑑賞後はなんだか、必ずカピカピのエロ本が落ちていた実家近くの公園の茂みに行きたくなりました。昔はまさに落ちているエロ本こそが真のエロ本だと思っていた俺たちだけど、本自体が消費されないからその影を見ることもなく...自治体さんよ、街を綺麗にするのは正しいけど、エロ本だけは目立たぬとこにならポイ捨てOKにしてください。
RYUYA

RYUYA