'23春のホラー/ミステリー祭④
パーカー・フィン監督のデヴュー作で【◯◯ホラー】。
日本公開が見送られていて気になっていたので4日に海外版Blu-rayを🐶して鑑賞(5日より配信スタート)。
少し高額(現在値下げ中)だが、
世界安心リージョンフリーで日本語字幕、特典にも字幕、吹替も付いている気が利いているパーフェクト仕様だ。
万が一、逆公開が決まれば先に観れたという優越感に浸れる⁈
ネタバレ有りの海外版トレーラーは観るな✖️。
精神科医のローズ(ソジー・ベーコン*)は、ある日ローラ(ケイトリン・ステイシー*)という患者と出会う。
「"笑顔"の人が恐ろしい」とよく分からない事を話し始めるのだが、その最中に突然ローラが何かを見て絶叫し、錯乱状態に。
いつの間にかローラは笑顔で背後に立っていて、ローズの目の前で自分の◯を切って自殺してしまう。
何かがおかしいと思い、ローラの事を調べると、なんとローラも目の前で誰かが自殺する現場を目撃していたらしい。
そしてローズは過去の事件を遡っていくが…。
アヴァンタイトルから早速、グロでお迎え宜しい。
〜のタイトルへの繋ぎも良い。
序盤から必要最低限のキャストで話を転がして、展開にも無駄がないスムーズな脚本。
ローズが徐々に孤立していく様を捉えて、最終的に残る味方は誰なのか⁈に持っていく。
アリ・アスター、
デヴィッド・ロバート・ミッチェル、
ヨルゴス・ランティモス、
ギャスパー・ノエ、、
そしてJホラーにインスパイアされ、
脚本や撮影や演出を踏襲し、目新しさは無くも決してパクリにせず、エッセンスを抜き取り、伝統を継承しつつ+αで作り上げたと評価。
言うなれば、【ホラー界のタラちゃん】的⁈
ガチャガチャしていない落ち着いた作風は好み。
撮影、演出も巧みで一辺倒にしない工夫が見える。
ミステリー仕立てで展開させ、その間ローズを追い詰めるのは、◯◯というのが非現実的でも突っ込みは受けつけない(悪く言えば何でも有り)‼︎
クライマックス、
冒頭からもフラッシュバックされた映像の回収もする。
賛否あろうが、
Jホラーの影響が見える後味の ラスト は個人的に良い完結。
で、
良い意味で続編はやめておいた方が、本作自体の 後味 は損なわれない、或いは留まるのだ。
*注記
ソジーは、ケヴィン・ベーコンの娘、
ローラ役、ケイトリン・ステイシー(ジャケ写参照)共々演技力有り。