み

エゴイストのみのネタバレレビュー・内容・結末

エゴイスト(2023年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

全員芝居すごすぎ映画 自然体でそこに生きていて、ドキュメンタリーみたいだった
鈴木亮平さんてっきりトップだと思っていたので相互にあり、大笑顔!になった その次の瞬間から色々ありずっと泣いていた
抑圧されてきた二人だから親に挨拶に行くくだりでもよくあるカムアウトに関しての口論みたいなのがなくて、そこもある種リアルだった
正直浩輔みたいな愛情の示し方は窮屈というか息苦しく感じてしまうタイプなので、なるほどね〜と思いながら観てたけど、「愛が何かわからない」という台詞でそこは回収したのかなと思った
「愛が何かわからない」と言った浩輔に龍太のお母さんが「わたしたちが愛だと思ったらそれでいい」と返したのが本当にすごくて泣いちゃった
愛を与える側も受け取る側も、全員、みーんなエゴイストなんだね〜となり……
現代日本において「息子です」という言葉以上の愛ってないよー……
なんというか浩輔の人生も浩輔のお父さんの人生も龍太の人生も龍太のお母さんの人生も、丸ごと全部救われたような時間だったのでは、その救いを各々見出せたこと自体が、愛なのでは……
しかし阿川さんのお芝居、すごかったな〜 ご結婚は、とかモテるでしょう、とか、一見無神経な流れだったけどこの人なんとなく気づいてるんだろうな?と察せられるお芝居、すごすぎ、なんなんだ

これは本当にすごく自然体な、抑圧されて淘汰されてきたセクシャルマイノリティたちの愛の話なので、「恋愛ドラマというより人間ドラマ」「LGBTQ映画ではなく人間の物語」みたいな謳い文句が決して褒め言葉ではないことを、少しでも多くの人に理解してもらえたらうれしいな
み