民謡クルセイダーズのルーツとなった、各地の古典民謡、民謡とジャンル音楽をミックスしようとした先人の試みを紹介しながら、ヨーロッパでのツアーとレコーディングに密着したドキュメンタリー。
▼岐阜県の盆踊りがすごい。
いわゆる普通の盆踊りとは異なる独特なグルーヴで、徐々にテンポが上がっていったりもするし、それにその場にいる全員が、下駄を床に打ち鳴らしながら、ビートに食らいついていくように踊る。
曲が終わった瞬間、土着的な高揚感から声を上げる人々の姿にアツいものを感じる。いつかナマで観に行きたい。
▼ラストの『とらじょ』でブチ上がれる
コロンビアのフレンテ・クンビエロとコラボしたレコーディングの様子がおもしろい。
民クルはアレンジを突き詰めようと熱が上がる一方で、フレンテ・クンビエロはいいとこで切り上げようとするゆるさがあるギャップ。
▼ディープなミクスチャー民謡たち
かつての日本で、民謡ジャズというアルバムがあったり、大瀧詠一が音頭のリズムをベースにオリジナルを作ったLet“s ONDO Againなるアルバムが物凄かった。
多種多様なアプローチとコラボをやりながら、どれも編曲が凄まじく、コメディ寄りのアプローチが多彩でおもしろい。