このレビューはネタバレを含みます
「ロッキー4」は小学生の頃にテレビ放映で観た記憶。当時は「ドラゴすげぇ!」って思ってた。でも、高校生の頃にレンタルビデオで全シリーズを観たとき、この4作目だけがなんか浮いてるような気がしてた。人間ドラマよりも「東西冷戦」のプロパガンダに重きが置かれてるみたいで…。楽曲は素晴らしいし、ノリもいいんだけどなんか「アメリカ最高!」が鼻についてた。
だから今回の再編集はとても良かった!旧作を観直したわけではないけど、印象が全く違う。アポロがなぜ無謀な試合に命懸けで臨んでいったのかがよくわかる。二人の友情が強調されたから死去した悲しみがより深くなった。
もちろんラストのファイトシーンは胸熱!マシーンのようなドラゴが次第に崩れていき、お互いに乱打乱打!ドラゴがぶっ倒れる時は思わず小さくガッツポーズしてもうた。
ただし、ソ連の観衆が「ロッキーコール」するのはやっぱりおかしいぞ。政権幹部が観戦してる中でそれはないやろ。ラストのマイクパフォーマンスで「みなさんも変われる」って言うのも、政治的やな。今のロシアの情勢を考えると、今このシーンを残したのはやっぱり「プロパガンダ」なのでは?
あの書記長、ゴルビーそっくりだったなぁ!ご冥福をお祈りします。