2023_082❻
そのままのボクを認めてくれ!
(ですから努力は一切しません)
そろそろドラえもんも卒業かな。一応映画は毎年観ています with 娘。
今年は古沢良太脚本。近作は実績ある脚本家らの登板が定番化してきましたね。ある程度のクオリティは保証されている安心感でしょうか。
正直な所、もうネタ的に厳しいのかな?と思ってしまいました。狙ったわけではないでしょうが本作はカルト宗教による洗脳とアイデンティティの話。もはやドラえもんである意味がだいぶ薄い。
冒頭のユートピア探しから発見、そして異種交流がありそこから真の目的が露見し最終決戦へ。この流れはもう映画ドラえもんの大定番。偉大なるマンネリ。
伏線や感動的な演出はあるものの、後半はかなり駆け足だし、今回のび太以外は完全に脇役。見どころなし。いや、映画ドラえもんはそんなもんだけど、ここまで何もしないのは珍しい。
道具もいつも通り使用制限がかかる為ほとんど出て来ない。使用できる道具も本来の使い方以上はされない。もっと機転を効かせたギミックに期待していたが特に無かった。
一番気になったのが『ありのままの自分が一番』という結果が『だから勉強しなかろうが、運動できなかろうが努力しないでOK。そんな自分を認めてくれよな』という、なんかそれはちょっと違うのでは?と思ってしまった点。一応他者のダメな部分も認めた上でというエクスキューズはあったけれど、のび太の場合はそもそも甘やかされまくりで『ダメな自分を何とかする為に来たんだろ?』とドラえもんに言い放つ人物である。この辺、『新恐竜』は良くできていたのにな、と思った。
ということで、そろそろ娘もドラえもん卒業しそうだし、一緒に卒業かなあ?