このレビューはネタバレを含みます
オンライン試写会でありがたいことに拝見させていただくことが出来ました。
普段キラキラしたドラァグクイーン達がお葬式という正反対な空間にいる面白さだったり、ドラァグクイーンだったことを隠してあげるために奮闘する姿をコミカルに描いてて、その中に友達を想う気持ちや自分と他人との距離が実はそんなに遠くないじゃないかと気付かされる部分の優しさもあって、ほっこりしました。
亡くなったなっちゃんのお母さんの最後の「知ってたこと、息子には内緒にしてね?」て優しくバージンに伝えるシーンが素敵でした。
また遠藤さんの嫌味に見えない優しい演技素晴らしかったです。元々お洒落さんな方ですが今回バージン役で着ている衣装あんなに似合って着ているのは遠藤さんとスタイリストさんの素晴らしいお仕事に思います。
ただいきなり店員さんが輪の中に入ってきたり、いい話してたら突然襲われたりして、本当に突然場面が変わるのでほっこりとギャグがあまり上手く噛み合ってない感じは否めないです。
また、主人公のバージンのなぜ踊らないのかが具体的にわからないままで、最後に踊るのかな?と思ったら踊らないままだったり、気になってしまいました。
きっと最後お祭りの踊りの輪に、モリリンとズブ子を連れて踊りに入っていくバージンのシーンが踊れないバージンが3人で踊ることができた布線回収ではあるのかな?と思いましたが、だったらせめてもう少しながめに3人の踊る姿を入れて欲しかったかな?と残念に思いました。
監督今回映画デビューされたとのことでしたが、ドラァグクイーンについて嘘の描写はしたくないと事前にドラァグクイーンの方に脚本を読んで確認してもらったり、マイノリティな部分を大事にされていたりと記事で言われていたことが、みていても映画からとても伝わってきて好感がもてました。
これからも監督の作る映画楽しみにしています。