filmarksオンライン試写にて
透子がチェロに挫折した経緯とか、父が鬱病になった背景とか、真帆がAV女優になった理由とか、主軸になるセクシャルマイノリティなテーマ以外の要素がどう主人公の今に影響してきたのか、をもう少し知りたかった。
ただただマイノリティであることを、その生きづらさを、色んな差別や偏見で映し出しているだけに見えてしまって、感情移入しづらかった。
真帆が政治家である父に向かって"私たち弱者のことを"と吐き捨てるセリフがあるが、そもそもここで本人たちが"弱者"という言葉を使ったら、最初から平等でないと認めているようなものじゃないかと、そこが一番この映画のテーマに反しているようで、腑に落ちなかった。
マイノリティは弱者じゃないよ。
