ヒロインの登場しない映画はその通りだった。
けど、たぶんこの映画には悪役もいない。
母親や妹は悪役みたいだけれど、どこにでもいてしまう「周りがそうだから」と言う人という位置なだけで、敵とは違う。
敵とは違うからこそ、強く本当のことを言えないままになる…
敵は見えない空気で倒すことが難しいけど、そこを換気してくれたのが真帆ちゃん。
自分も恋愛や友情が大勢の空気とは違ってて
見えない空気で窒息しそうになるから、この映画で換気されて少し深く息を吸えた気がした。
ほんとの多様性は、「多様性」って言葉だけあてはめるのとは違うと思う。
真帆ちゃん役は前田敦子そのままな気がして、すてきだった。
2022年最後の映画が「そばかす」で良かった。