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SHE SAID/シー・セッド その名を暴けのmaiのレビュー・感想・評価

3.7
「声を上げられない女性のために発言する。
娘たちに虐待行為を『普通のこと』と考えてほしくない」
という言葉が深く残った。

アシュレイ・ジャレッドにせよ
他の女性たちにせよ
このような出来事を名前を出して公表することが、過去の記憶に対しても未来に対しても、いかに辛く不安で苦しかっただろう。
それを乗り越えたのは自分を越えて
ほかのひとたちを守りたい、社会を変えたいという思いだ。

「問題はワインシュタイン以上に
性加害者を守る法のシステムにある」

欲望は誰にでもある
満たすかどうかは他人とのパワーバランスや、未来の自分との対話によるだろう。

パワーバランスの不均衡は人間の尊厳さえも失わせる。
社会が変わることだけが唯一の尊厳を守る方法だ。

淡々としながら静かに燃え続ける闘志を記者たちに感じた。
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