アラン

ペパーミント・キャンディー 4Kレストアのアランのネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

ここに来て、イ・チャンドン監督作品をもう一度観返したくなった。
自分にはちょっと合わない…そう感じていたのだけど本作がとても良かったからだ。

1999年、春。
40歳のキム・ヨンホは、旧友たちとのピクニックに場違いなスーツ姿で現れる。
顔色も悪く、妙な気迫すら感じられるヨンホは突然鉄橋の線路の上に立ち、走ってくる電車の前に立ちはだかり「帰りたい!」と叫ぶ。
すると時間が逆行し、これまでの20年間の自分の人生が走馬灯のように蘇るのだった。

ソル・ギョング演じるキム・ヨンホがヒジョーにクソ野郎である。
人でなしである。
どうしたってこんな奴は好きになれん!😤
そう思っていたのだけど‥
クソ野郎になったのには、それなりの理由があったのだ。
彼がかつて純粋で不器用で鈍くさい青年だっただけに心が痛む😢

見せ方も上手い。
よくよく見ると線路脇の人や車の動きが逆行しているのが面白い。
過去の事件、うずく脚の古傷、奥さんとの出会い、そして初恋の人とペパーミントキャンディの思い出。
伏線回収をするように明らかになっていく幾つものこと。
「あぁ、そうだったのか」と感嘆の思いだった。

ところで、このペパーミントキャンディは韓国ではポピュラーなキャンディなんだろうか🤔
子供の頃好きだった北海道のバター飴に良く似ていて久しぶりに食べたくなってしまった☺️


よだん⚘𖥧𖡼⚘.𖤣𖥧⚘
少し前にイ・チャンドン監督の『シークレット・サンシャイン』を観たような事を書いてしまったが『ユア・マイ・サンシャイン』の間違いだった‥
お恥ずかしい!😂
アラン

アラン