ニック・ケイヴというアーティストのレコーディング風景を撮影したドキュメンタリー映画
そもそもニック・ケイヴを知らずに観てしまったが、映像の美しさと音楽の美しさに終始圧倒された。『THIS IS IT』のように音楽と映像のマジックが繰り広げられ、見惚れてしまった。舞台は一つの大きなホール的な室内から動かないのに、照明の使い方やコーラス隊の映し方など、全てが美しくて音楽とピッタリハマっている。特に終盤の場面転換には声が出てしまうぐらいに驚いた。
ニック・ケイヴは子供を亡くしている。それを踏まえた上で見ると、冒頭の彼が製作した悪魔の彫刻に加え、曲の歌詞などにそのことの後悔が綴られていることが窺える。ある意味、追悼的なライブパフォーマンスでもある。
これは大画面で何度も見返したい。久しぶりに映像の快楽が味わえた。本当に凄かった!!