政治ドキュメンタリーの傑作「はりぼて」の監督作なので今回はどうかと楽しみに鑑賞。
正直、どうも焦点の定まらないボケボケした作品になってしまっていてとても残念。
石川県庁、ムスリムの家族、ニート主婦、亭主関白で娘に意味不明な日記を強制的に課す男など、4つの内容をまばらに交互に映す上に、その内容はテーマとしては大して一貫性はなく、ぼんやりした内容に尽きる。
時系列の繋ぎも下手で、時代が前後しまくり見にくいことこのうえない。
ニート主婦とかムスリムとか別にいらなかったのではないだろうか。石川県庁深堀の方がはるかに見やすかっただろう。まるで上映時間の担保かの様に、薄い内容を見せてきて、期待値はどんどん下がり飽きにかわった。
残念ながら、前作がマックスで、もう同監督作のクオリティは期待できないかもなあと残念な気持ちになった。
貴重なジャンルなだけに、あまりにぼんやりした作風を見せられると、ガッカリ度も高いです。